暑くても寒くても、ここはいつも変わらない。太古の歴史を刻む地中の世界。 神秘とスリルの道中を自分の足で進んでゆく。ひんやり洞窟のお話をふたつほど。
滝を見にいく、洞窟へ。
たまには天気も気温も気にしなくていい場所に行ってみたい。それも”おでかけ感”がある場所へ。ということで冬や夏のレジャーにエリアアイは鍾乳洞を推します。鍾乳洞内の気温と湿度は年間を通してほぼ一定に保たれているので、基本的には季節や天候を気にしなくてOK。
まずは『滝観洞』。その名の通り日本有数の洞窟内滝『天の岩戸の滝』を擁する鍾乳洞。公開されている通路の最奥でこの滝と出会うことができます。そしてそこに至るまでの道のりがかなり冒険的!


ヘルメットと上着を借りていざ出発。その洗礼は入り口から始まり、身を縮めてくぐるようにして進む。立ち上がれる高さの道に降りても、隆起を恐る恐る越えていく道のりが続く。洞内ではかの有名な『八つ墓村』のロケも行われたらしい。私たちを見守るのはライトアップされた鍾乳石とダイナミックな造形の岩肌。そして地下水の流れる澄んだ音。確かに何が起こるかわからない独特の雰囲気がある…。
進むこと約880m、やっと滝にたどり着く。高さ60m、周囲50mものドームが形作られていて、上部の大理石の隙間から一直線に流れ落ちている。その落差29m。ドーム上部から落ちる雫がキラキラきらめいて、思わず見入ってしまう。

太古の地層が目の前に。
しんと静かな『幽玄洞』。目の前に広がる地層は約3億5千万年前のもの。日本最古の鍾乳洞といわれており、日本で始めて完全に近いウミユリ(ウニやヒトデの仲間)のガク化石が発見された場所でもある。他にも三葉虫の化石などの貴重な資料が数多く発見されており、その様は自然洞窟博物館ともいわれている。
神秘的な輝きを放つエメラルドグリーンの地底湖をはじめ、大地の芸術を360度感じることができる。




岩手にはこのほか『龍泉洞』『内間木洞』『安家洞』などの鍾乳洞がある。猛暑や極寒のおでかけに、あえて地中に潜るというのはいかがでしょう!?
AREAivol.52(2019年7月1日発売)より。記事内の写真、データは発売時点のものです。